清少納言が書けるも
1997年に「コンピュータ」が初めて
チェス世界チャンピオンを破ったのは
有名な話だ。
スーパーコンピュータ「ディープブルー」は、
世界チャンピオン「カスパロフ」から
2勝1敗3分で歴史的勝利をあげた。
ディープブルーの戦法は数手先まで盤面読み、
盤面の優位性を数値化し、最良の1手を選択する
というものであった。
カスパロフはその戦法を逆手に取り、
動きを抑え、盤面の優位性を最小限に
することで、ミスを誘うという戦法で
先に1勝を上げた。
しかし、2局目、ディープブルーは、
誰もが最良の1手だと思う手を指さず、
思いがけない1手を指した。
このとき、カスパロフはディープブルーに
「知性」を感じ、そして敗北した。
続く3・4・5局は引き分け、6局目に敗北し、
初めてコンピュータがチェス世界チャンピオンを
破ったのだ。
このときディープブルーに知性は無く、
人工知能ではなかったと言われている。
しかし、「機械に知性がある」と感じさせたことは
確固たる事実である。
カスパロフは自分のアイデンティティーを
完全に否定されたと感じただろう。
しかも何の感情も持たない冷たい箱に。
人間が長い年月を経て積み上げてきたものを
機械に全て台無しにされる日は近い。
飼い犬に手どころか喉元を噛み千切られるのだ
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